SSブログ

ブライダルシーンの小物たち [結婚準備アドバイス]

会場装飾で大切なのは、もちろん自分たちの満足、そして出席者の方に関心を持ってみていただけるかが大切です。
極論ですが、結婚するふたりだけでなんでも手作り小物をつくって、たとえばその小物を司会者が時間を割いて紹介させるようでは、かえって出席者の方はひいてしまいます。そういう人はいわゆる「ナルシスト」です。おふたりで何もかも準備するのは良いことだとは思いますが、「自分たちが作った」事を強調するのではなく、あくまでも控えめにしたいものです。

また、披露宴は二人のために行うより、二人の晴れ姿をたくさんの出席者の方に見ていただくことが本来の目的だと思います。じゃ、どうすれば良いか?簡単です、そういった会場装飾をできるだけご家族、ご友人、お知り合いの方に制作をお願いする。またはその制作したものの中に出席者の面影を入れるだけです。たとえばリングピローをお母さんに手縫いしてもらう。たとえばウェルカムボードをイラストの得意な人に制作してもらう。ウェルカムボードには新郎新婦を中央に、その周囲には出席される方との思い出の写真などを小さくで良いですから添えてみる。たとえばブーケはフラワーアレンジメントを習っている友人に作ってもらう。もし気兼ねするようなら多少の謝礼を支払っても良いでしょう。

たったこれだけで、たとえばこれを全て司会者に紹介させたとき、おふたりが全て制作したときはぜんぜん別の反応になり、出席者のお二人に対する印象は大きくかわります。「あぁ、このふたりはこんなにたくさんの親身になって協力してくれる友達がいるんだな」と思っていただけるし、制作をした人に対しては「君にこんな才能があったのか」と、周りの友人、知人から感嘆の声をかけられる。たとえばリングピローを手縫いしたお母さんは「鼻高々」になれるし、そのお母さんの家族や親族はこんなに上手にリングピローを作れる人がいると自慢ができる。ウェルカムボードや配席表などのペーパー類を作ってくれた友人は「ナルシスト」になれるし、その周囲の友人は、こんなに上手にペーパー類を作れる人がいるんだと「自慢」ができる。ようは会場全員が「ナルシスト」になってしまうのです、良いことずくめです。

リングピローは新婦が作りました。ウェルカムボードは新郎の手作りです。リングピローは新婦のデザインしたオーダーメイドです。配席表と席札・メッセージカードは新婦が作りました。ブーケは新婦の手作りです。ウェルカムベアーも新婦が作りました。作る事自体は素晴らしいことですが、これを司会者様に紹介させてしまうと、ひとつだけならまだしも、会場のありとあらゆる小物が新郎新婦による「手作り」だとしたら、せっかく頼りにして欲しかったのにと思う人が何人も出てくるかもしれません。

あ、そうそう。こういった会場に置く小物を会場で依頼するのはお勧めではありません。会場が用意したものは、なんの感情も入っていません。会場の雰囲気を楽しくさせたいという気持ちも確かにあるかもしれませんが、それ以上にお金儲けの手段というほうが大きいですから。それなら用意しないほうがよっぽど良いです。そういったものを上手にできたかどうかは別として作る、そして作ってもらうことによる感情が入ってこそ、そういったものは活きてくるのですから。

ちなみにたくさん作れば作るほどスナップカメラマンやビデオカメラマンには事前に小物の撮影のお願いをしておきましょう。いつもだいたいすべての小物を撮影するのですが、以前に一度だけお客様から「写真が無いです」とお叱りをいただいた事がありました。言い訳をすると、会場のトイレに一輪挿しの花が飾ってあったのですが、まさかまさか新郎新婦様がご用意されたものだとは思わなかったのです。しかもトイレですから女性用には私入れませんし。。。



共通テーマ:住まい・インテリア・雑貨(旧テーマ)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。