実録「料理がおいしくないと良い顔が出ない」編 [結婚準備アドバイス]
ありましたー。決して新郎新婦には言いませんが、会場のスタッフの耳に聞こえる程度に、ここの料理はまずかっただとか、『あの料理の内容にしては』祝儀を包みすぎたとか。ブライダルプランナーをしていた当時、リアルな声が聞こえてきました。出席者が楽しみにしているのは人それぞれで、それは新郎新婦であったり、料理であったり、イベントであったりと、人によって違うとは思いますが、でもやっぱりまず第一に新郎新婦の晴れ姿、そして次が料理みたいな感じです。そりゃだって、自分の体の中に入っていくんですからね。やはり料理はそれなりのものが出るに越したことはありません。私も依頼をされて撮影をしていても見るからにおいしくなさそうな業務用レトルトパウチの出来合い料理なんかですと、やはりお客様もわかりますし、顔もノッてきません。料理がおいしいだけで顔が笑顔になります。撮影する側からしても笑顔のほうがいいですもんね。
料理で選ぶのであれば、必ずおふたりが選んだ料理は事前にお二人で試食する。そして試食だけではなく、できるなら実際に、事前に本物の披露宴を脇から見せてもらい、どんなタイミングで料理が出されるのか、熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに出されるのか、しっかり確認しておくほうが良いでしょう。ちなみにブライダルフェアーで見ても全部は見えてきません。だってフェアは模擬店であり、作られたモノですから、都合の悪いところは見せてもらえません。それから、料理は当日まで見せられないという会場は、そういう点で自信がないのかもしれません。
その点料理に関しては、やはりレストランウェディングに分があります。しかもオープンキッチンのレストランウェディングなんかだと、次に出てくる料理が目の前で調理されているのですから、それだけでひとつの演出効果になります。かといってホテルが悪いというのではありません。ホテルでもきちんとしているところはあります。ただ、出席者が会場に入る前から料理が並ぶホテルや結婚式場はやめたほうが個人的には良いと思います。出席者が会場入りする前に料理を並べるということの理由は「スタッフが少ないから先に並べる」「楽をしたいから早く並べる」といったマイナス要素しかありません。どこのどんな料理が、テーブルに長い間放置されて旨みが増す刺身や前菜があるでしょうか？主に首都圏、都市部から若干離れた地域では、結構この料理が一番先に入場がありますね。
特にこの「料理は先に並ばないか」という点に注意して会場に確認しておけば、料理に対する意識がわかると思います。私の経験上、料理で選ぶのなら、京都北山の「NORD」、滋賀南草津の「ヴェルサーレ」。またホテルでは「京都ブライトンホテル」などが、撮影している最中、ずっとよだれが出て大変でした（笑）
