結婚式のビデオ撮影は、特に必要と思わない。 [結婚式のビデオスナップ撮影アドバイス]
先日のお打ち合わせでのお話しです。
新婦様からのご依頼で、ビデオ撮影とスナップ撮影のご依頼を頂いておりました。
新郎様は、どちらからというと新婦様にまかせっきりで、決まった事を後から連絡を受けるという雰囲気でした。
SWEETTYPEでは、お打ち合わせで、お二人のご希望を伺います。
・どんな風に撮ってほしいか
・どんな編集内容にしたいか
・何時から撮影してほしいか
・どんな写真を残してほしいか
内容はさまざまです。
当然お二人にお伺いしますが、新郎様がポツリと申されました。
「彼女の希望で依頼をするけれど、(新郎は)別にビデオの必要性は感じてない。どうせ1回見たらもう見ないでしょう?」
結婚されるお二人は、これから先の未来へ向けて走り出しています。前途有望、希望に満ち溢れた未来です。
結婚式での新郎は、どちらかと言えば、新婦様の次に大事な脇役的な存在かもしれません。そして、そんな結婚式のビデオやDVDも、結婚後、普段の生活に戻ってしまえば、新郎様のおっしゃるように、おそらく1度しか見ないと、私も思います。
では、なぜ残すのでしょうか。または、ご両親様などが、記念に残しなさいと、言うのでしょうか。
結婚式の時までは独身で、夫婦や、家族の意味をわかってはいても、体験したことの無いお二人にはわからない、奥深いものがあります。
結婚後の1年、5年では、残したビデオの良さがわからないのです。
10年、20年、30年、50年たったとき、初めてビデオを残してよかったと思える時がくるでしょう。
僕は結婚して8年になります。
先日、小学生になった娘に結婚式のビデオを見せました。
娘は、母親、つまりは僕の奥さんを見て「きれい!」と言いました。そして「私もお嫁さんになりたい」と。
娘からこんな言葉が聞けた時、ビデオを残していてよかった。と私は感じました。
そして、私はまだ感じていませんが、息子や娘が結婚するとき、おそらく、家族や娘婿と一緒に私たちのビデオや写真を見て振り返るでしょう。
娘や息子に孫が生まれて私がおじいちゃんになったとき、小さな孫にビデオを見せてあげる時がくるでしょう。
そして、私が死んだとき、娘、息子、孫と、孫の子供たちが、私のお葬式で私と奥さんの結婚式のビデオや写真を見て、笑ってくれる日がくるでしょう。
そんな時「残していて良かった」と、感じる事ができるのかもしれません。
いずれにしても、これから結婚する二人には、これからの生活が最優先ですから、写真やビデオを残す事をそれほど重要視していないかもしれません。
でも、その「記録」が大切になるのは「今すぐ」では無いことだけは確かだという事が、娘にビデオを見せていてお伝えしたくなりました。
独り言、失礼しました。
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